1972年、日本近代文学館から刊行された石川啄木による歌集「悲しき玩具」初版本(東雲堂書店 1912〈明治45〉年)を忠実に再現した復刻本。
啄木の没後、凡そ二か月後に刊行された第二歌集にして遺作。
194首の短歌と歌論二編が収められ、生々しい病苦や逼迫した貧困、家族への思い、自己の内面を率直かつ凝縮した表現で詠み上げる。
第一歌「一握の砂」に比べて生活実感に根差した切実な作品が多く、近代短歌に大きな影響を与えた作品として高く評価される。
タイトルは収録された歌論「歌のいろいろ」の一節「歌は私の悲しい玩具である」に由来する。
※「名著復刻全集」は、日本近代文学館が1969年から刊行している復刻叢書。明治・大正・昭和初期の希少な文学初版本を、装幀・判型・本文レイアウトまで可能な限り忠実に再現し、近代文学研究や出版文化研究の基本資料として広く利用されているコレクション性の高い古書シリーズ。
状態:経年によるスレ・キズ・シミあり、並品。外箱欠品
サイズ:130×190㎜