1972年、日本近代文学館から刊行された萩原朔太郎の詩集「月に吠える」初版本(天佑社 1921〈大正10〉年)を忠実に再現した復刻本。
日本近代詩の出発点の一つとされる重要な詩集であり、「竹」「猫」「殺人事件」「悲しい月夜」などを収録。口語自由詩によって孤独や不安、憂鬱といった内面の感覚を鋭く表現し、それまでの文語定型詩中心の詩壇に大きな変革をもたらした。
師・北原白秋による序文、友人であった室生犀星による跋文など、当時の文壇・歌壇の交流を感じさせる。
装丁・挿絵は田中恭吉、恩地孝四郎による。
特に肺結核により23歳で夭折した田中恭吉の挿画や表紙は必見であり、それもあってか古本の詩集として今でも根強い人気を誇る。
表紙・背表紙にシミがあるものの、本文は綺麗な状態であるのでおすすめの一冊。
※「名著復刻全集」は、日本近代文学館が1969年から刊行している復刻叢書。明治・大正・昭和初期の希少な文学初版本を、装幀・判型・本文レイアウトまで可能な限り忠実に再現し、近代文学研究や出版文化研究の基本資料として広く利用されているコレクション性の高い古書シリーズ。
状態:経年によるスレ・キズ、シミあり。背表紙、裏表紙、シミあり(画像参照6)、本文は並品、特価品。アンカット本(天とじ)。
サイズ:140×200㎜